半蔵門パートナーズ 半蔵門パートナーズ

お問い合わせ 資料請求
手紙・名刺をお持ちの方
お問い合わせ 資料請求
03-3221-3345

半蔵の心得

第4回 「体」はもう一つの履歴書

 本コラム「心技体」シリーズの第4弾は、「体」についてです。
 「体」とは、身体の健康はもちろん、外見や態度、地位、生活習慣も含みます。
 そして、私は日々の「心」と「技」の練磨が現れるものが「体」だと考えています。
 私たちが候補者リストにアップしているのは、一流と言われる方々です。実際にお会いしてみるとスマートな方が多く、優秀な方は健康にも気を配っていられるのが印象的でした。

病気は人生を変える

 テレビ東京で放送されていた経済ドラマ「ヘッドハンター」の第7話は病院が舞台で、まさに「体」について考えさせられるストーリーでした。
 主人公のヘッドハンター黒澤(江口洋介さん)が今回声をかけたのは、ゴッドハンドと呼ばれるカリスマ外科医・磯田医師(平田満さん)。地方都市の大病院にヘッドハントしようと話を持ちかけたのですが、あっさりと断られます。
 実はこの磯田医師はパワハラ事件を起こし、腕はいいが性格は悪いと転職業界に知れ渡っていました。ライバルヘッドハンターの響子が選んだのは、パワハラを訴えた弟子の高坂医師(丸山智己さん)。騒動の後は系列の病院に転任していました。
 しかし、このパワハラ事件には裏がありました。磯田は趣味のトライアスロンのやりすぎが災いし、2年前から頸椎椎間板ヘルニアになり、その影響で左手が麻痺してしまっていたのです。一人で手術はできず、弟子の高坂が彼の左手となりカバーしていました。
 しかし、ある日高坂は手術中に磯田に対してプライドを傷つける失言をしてしまい、激昂した磯田に殴られたというのが騒動の顛末でした。高坂は反省し、磯田をかばうために自ら系列病院に行ったのです。
 実を言うと、黒澤が磯田に紹介したのは手術をする仕事ではなく、後進の指導と慢性期病棟のケアでした。リサーチの段階で、彼の健康状態に気づいた黒澤の洞察力と分析力には舌を巻きます。
 最終的に磯田の転職話は無事に決まり、高坂は後を継いで病院に残り、ハッピーエンドにいたります。とはいえ、磯田は病気にならなければまだ外科医として現役でいられたので、もったいない話です。

人はみな人生のアスリート

 この回では、弟子の高坂が病院の自分の部屋にベンチプレスを置き、仕事の合間に身体を鍛えている様子が描かれていました。
 医師もビジネスパーソンも体が資本です。この回に限らず、ドラマ「ヘッドハンター」では響子が高級ジムの会員になって候補者のリサーチをするなど、一流のビジネスパーソンが体を鍛えていることを連想させるシーンが出てきました。
 ヘッドハンティングで候補者の健康状態は、大きな判断材料です。
 私も候補者の方と面談していて、直近で大病をされていることが分かったら、リストから外す場合があります。昔の話なら、完全に回復しているので大丈夫だと判断できますが、時間が経っていなければ後遺症などがある可能性もあります。 
 「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われているように、健康でなければ精神面にも影響を与えて最高のパフォーマンスができません。
 私自身は地方へ出かける仕事が多いため、ジムへ通うのは不可能です。そこで、空港での待ち時間を利用して、人間ウォッチングを兼ねてターミナル内を1時間ほどウォーキングします。時間の余裕があれば、目的地まで30~60分ほど歩くこともよくあります。そのかいあって、現在の体重は10年前と比べて16キロ減り、快適な日々を過ごしています。
 体の調子がいいと、頭もよく働きます。そして精神的に余裕もある。やはり、「心技体」は一体なのです。
とはいえ、やはり過ぎたるは及ばざるがごとし。磯田のように、中高年はスポーツをやりすぎると墓穴を掘ることにもなりかねないので、注意は必要ですね。

 

2018年5月31日

武元康明

手紙・名刺をお持ちの方