半蔵門パートナーズ 半蔵門パートナーズ

お問い合わせ
手紙・名刺をお持ちの方
お問い合わせ 03-3221-3345

半蔵の心得

第7回 ドラマ「ヘッドハンター」から得た8つの心得

 大反響のうちにテレビ東京の経済ドラマ「ヘッドハンター」が終わりました。私はこのドラマの監修を務めさせていただきましたが、私自身多くの学びを得ました。

 放映中に、過去に面談をさせていただいた医師の方などから、「以前、声をかけていただいた案件はまだ進められますか」「そろそろ次のステージに移りたい」といった問い合わせがいくつかありました。もしかしたらドラマを観て、私の存在を思い出してくれたのかもしれません。

 今回は、監修目線でドラマ全8話から得た8つの心得をご紹介します。まだドラマを観たことがない方は、Paraviで配信されているので、ぜひご覧になってください。

第1話 「天使か悪魔か?謎の転職案内!標的は中年エンジ人ニア…その時妻と同僚は」

 ドラマでは大手家電メーカーの中堅技術者である谷口が、紆余曲折を経て転職する様子が描かれています。

 よく言われるように、これからは多様性が求められ、人生100年の時代。年功序列に頼らず、自立して生きていかなければなりません。そして決断を下すには大局観が必要になります。

心得1:人生の荒波は自立心と大局観で乗り越えろ 

 

 

第2話 「人材が盗まれた…!部下の裏切りに上司の出世ピンチ」

   高嶋政伸さん演じる営業マンが、部下の引き抜きを必死で阻止しようとするストーリーでした。部下達に厚く信頼されていると思いきや、実は陰では見下されていたというシーンを観て、本当の人望とは何かを考えさせられました。真のフォロワーがいないリーダーは、組織でも孤立してしまいます。

 また、勤めている企業と競合する他社に就職してはいけないという「競業避止義務」は、誰にでも降りかかる問題でもあります。

心得2:人望なきリーダーに明日はない

 

 

第3話「ドラマ!バブル女の転職に中傷メール!涙の決断に罠」

 マスコミでの露出度も高く、誰からも優秀だと思われていた女性社員が、実は部下のアイデアを自分の手柄にしているという意外な展開でした。

 ヘッドハンターは候補者の隠された動機(暗黙知・OS)を見抜けるかどうか、いつも試されています。優れた着眼力で候補者を見極め、ミスマッチをなくさないと、候補者も依頼主も不幸になります。そのためにも、候補者の動機を探ることで真の人物像が見えてきます。

 同時に、女性の社会進出が進んでいない現実も描かれていました。「女性が輝く社会」を目指しながら、日本では女性の管理職比率は13%と世界的に見ても低い傾向があります。

心得3:適材「不適所」は不幸の元

 

 

第4話 「温泉旅館を立て直せ 後継者探しは壮絶親子バトルへ!」

 老舗企業や中小企業にありがちな、後継者問題。外部から後継者を迎える例も増えていますが、本当は子供に継いでほしいと願っているなど、真のニーズが隠れていることもあります。 

 日本は200年以上続く長寿型企業が多く、世界的に見ても突出しています(ギネス認定)。一方で、現経営者がずっと実権を握りたがって事業承継がなかなか進まないという問題も抱えています。次の世代にバトンを渡す「引き際の美学」が企業を延命させるのかもしれません。

心得4:時に雨を降らせて地を固めよう

          

 

第5話 「年収200万アップの転職を拒否! 妻の涙の意外なワケ」

 目立った実績や技術もない総務職の54歳の男性でも、ヘッドハントの対象になる。多くのビジネスパーソンに希望をもたらすストーリーでした。異業種への転職は簡単ではありませんが、今まで地道に築き上げてきたキャリアは、自分にとって財産になるのです。

 評価される人には2つの共通する行為・態度があります。

 ①リスクがあってもひるまない

傾きかけた会社でも最後まで見捨てないような人は、信頼できる優れた人材です。

 ②「利他」に働ける

 人の本性は窮地に立った時にこそ現れるもの。どんな場面でも自分より他人の利益を考えられる人は、多くの人に必要とされます。

心得5:利他こそが強さの源

 

 

第6話 「夫が突然無職に!妻の涙…悪徳リストラ屋を倒せ」

 大規模リストラに悪徳ヘッドハンターを使う企業が描かれていました。

 「義」と「利」、つまり正義や大義と利益の両方を追い求めるのは難しいように感じるかもしれません。しかし、「利は義の和なり」という言葉のように、利益も義もどちらも追及するのがリーダーの務めです。結局のところ、義のない利益は長続きしません。

 ドラマでは、最終的に転職に成功したのは義を重んずる者でした。

心得6:「義」と「利」を重んじる人間になれ

 

 

第7話 「天才外科医を狙え パワハラ疑惑の裏に…謎の愛憎劇」

 人生100年時代に、ファーストステージを終えた逸材をどう活かすかは、今後の日本の課題になります。

 ドラマでは、不幸にも体を壊してしまったカリスマ医師が、引退の危機を迎えました。しかし、彼が選んだのは今までの培った能力(技術)をセカンドステージで活かすこと。これからの時代は、人生の途中で新たなステージにシフトする能力である「変身資産」が求められています。メスを握れなくても後進の指導で技術を教えることは、社会貢献にもなるでしょう。

心得7:「変身資産」があればつぶしがきく

 

 

第8話 「命を救う転職!巨悪の嘘を暴く最後の大逆転劇」

 「あなたにとって一番大切なものは何ですか?」

 ヘッドハンターの黒澤はたびたびこのセリフを候補者に投げかけ、働くとは何か、生きるとは何かを考えさせます。

 最終回は国有地払い下げの問題で、文書の改ざんを命じられたノンキャリア官僚の苦悩を描いていました。口をつぐんで公務員としての人生を全うすることもできたのに、選んだのは仕事に対する誇りを失わない生き方でした。

心得8:泣き寝入りの時代は終わった

 

2018年6月11日

武元康明

手紙・名刺をお持ちの方