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潮騒の街

神奈川県

横浜に行けばレンガ建築が日差しを反射し、湘南へと赴けば街中どこにいても海の香りを感じる風が吹く。川崎市では、夜になると幻想的な光の中工業地帯が浮かびあがる一方、箱根は未だ山深く暖かな景観を残している…

また、こうした美しい景観だけが魅力ではない。単なる観光地にとどまらず、神奈川県が「暮らす」ことに適していることは、ベッドタウンとして、そして別荘地として著名な街を多く抱えることからも伺えるだろう。

実は、スカウト対象者として面会しても、神奈川県在住の方々は他県への移住を好まない傾向にある。他方、他府県からの移住者は多い。私が昔から親交のある方も、都内から湘南へと移住をされた。ご自宅に伺った際はその余裕のある暮らしぶりに憧れたものだ。ここで言う「余裕」は、なにも金銭面のことだけではない。時間に追われることなく、好きなものに囲まれ、目と鼻の先には湘南の海が広がっている。朝起きれば、遠くに潮騒を聞く生活のなんと贅沢なことか。こうした精神的「余裕」を、東京から電車で小一時間もかからぬ地で手に入れられるのは神奈川県ぐらいであろう。

 

そんな神奈川県の県民性は、「開放的で外から入ってくる人たちにも寛容」であり「新しいものに敏感」と言えるだろう。黒船襲来以来、外界と日本を繋ぐ要所となったことがこの性質に大きく寄与したことは明らかだ。加えて、前述の通りの「余裕」。寛容さに欠かせないものは、何よりも「余裕」であると私は思う。自分が満ち足りて初めて他人に寛容になれる。逆に言えば、環境的に充足した傾向にある神奈川だからこそ、長い鎖国時代を経て閉鎖的になっていた日本の門戸になり得たのかもしれない。

 

とはいえ、この余裕は何も万人に共通していえることではない。実は、私も神奈川県に住んでいたことがある。しかし、会社を立ち上げたばかりの時期ということもあり心の余裕があったとは決して言えない。東京住みの今のほうが、精神的余裕がある。まあ「県民性」などは概してこの程度の話だ。主語が大きくなると個々人の個性を無視した論になることは、常に気をつけておくべきだろう。多様性が重んじられる世の中でも「一般論」は必要だと私は思っているが、このあたりのバランスは年を重ねてもなかなか取りづらいものである。

という堅い話も混ぜながら、BGMにサザンオールスターズを流しいつか見た湘南の海と余裕ある暮らしを夢見る今日日である。

201912月2日

武元康明

半蔵が食べた神奈川県のうなぎ屋

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