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萌え出ずる長野のチャレンジ精神

長野県

空気は目視することができないはずだが、長野に赴くとどうも「見るからに」空気が美しい気がする。眼前にそびえるアルプスの青々とした峰に、燦めく諏訪湖の水面。太陽もいつにも増して輝いているあの素晴らしい光景を、長野県以外で見られるところは少ないだろう。

そんな長野の中で、特に印象深いのは小布施町。一つには、栗に目がない娘が秋になる度「小布施の栗が食べたい」と自宅で騒いでいるため。そしてもう一つには、小布施の町おこしに尽力した外国人女性の話がとても印象深いからである。

セーラ・マリ・カミングスさんは欧米人初の利酒師であり、小布施堂と桝一市村酒造場の取締役をしていた。長野オリンピック・パラリンピック後に行われた国際北斎会議を始めとする国際行事の誘致を積極的に行い、小布施の周知に一役も二役も買ったのだ。多様性だとか国際化だとかが今のように叫ばれる少し前の90年代に活躍した外国人女性、というのはかなり稀有な存在だろう。しかも、日本酒という保守的なイメージがあるフィールドにおいて、である。調べてみると当然、彼女と地元民との間に摩擦はあったようだ。しかし、彼女の不断の努力と粘り強さ、そして地元の人々のチャレンジ精神。この両者があったからこそ成し遂げた町おこしである。小布施に限らず、長野県出身者と関わっているとこのチャレンジ精神を感じることが多い。山に囲まれた内陸県、当然保守的な部分もあるが、それを凌駕する個々人の意志の強さがあるのだ。

日本アルプスを抱くのどかな光景に反して、力強さを感じる県民性。いや、「反して」と言ったが、凛とした佇まいでどっしりと構えている日本アルプスに、実のところ似通っているのかもしれない。

青い峰は今やすっかり白くなってしまった。山菜は長野の名物の一つだが、寒さの中でじっと耐えた山菜が春に萌え出ずるように、逆境にも負けない確固たる意志を、チャレンジ精神を、私も持ちたいものだ。

20191216

武元康明

半蔵が食べた長野県のうなぎ屋

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