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不評…?岡山県人とこれから

岡山県

県民性についての話を記事にしたり、各地の候補者の方々との話題作りのきっかけにしたりするため、参考にしている「県民性」を主題にした本が何冊か存在する。

本によって評価が分かれ県も多いのだが、岡山に関しては、残念ながらマイナス評価が多い点で意見が一致しているようだ。

文化人類学者の祖父江孝男氏の本では、NHKが実施した意識調査を引き合いにして下記のように書かれている。

 

「年上の人には、自分をおさえても従うほうがいいと思うか」に対して「ノー」が全国1位。「父母を手本に生きていきたいと思うか」に対して「ノー」が全国2位。積極的な生き方、現実的で計算高く、状況判断がすぐれている。粘り強さがなく、勤勉だが、目先がきくから投げ出すのも早いトラブルを事前に回避する性格、打算的な性格も強いずば抜けて金儲け主義、がめつくて、せこい。

 

「がめつくて、せこい。」

なんとも容赦ない物言いである。

他の本でも、恵まれた気候によって古くから食料が豊富にあるため、根気よく物事に取り組むことなく、すぐに諦める…と上述の内容と同じような描かれ方がされていた。

 

しかし、私の中の岡山県人像は少し異なる。

私が若い頃お世話になった大物財界人の秘書を務めた方が岡山県出身で、顔が広く、私にも財界人を多数紹介してくださった。だが彼は現状に満足しないタイプだったようで、一緒に参加したパーティーでは、様々な業界の人々と積極的に名刺交換をしていた姿がいまだに印象的である。

直接的に関わることがなくなった後にお亡くなりになったのだが、その際も息子さんから私の元へ、丁寧な連絡があった。親子揃って、人付き合いに対する細かな気配りができる方々だと、感動した覚えがある。

もしかすると、本質的には本に記載されている県民性に通じているのかもしれない。多方面への気配りが行き届き、常に向上を目指す…というのは、見方によっては「計算高い」「抜け目がない」とも受け取れるだろう。

だが、当人を知る身からすると、この気質は彼の美徳に他ならなかった。不器用な私が羨望するのもおこがましいほどの、コミュニケーションスキルと、先見の明。特に、ひとつの会社に勤めるよりも、自分のステージに合わせて転職していくことが多くなる「人生百年時代」においては、最強とも言える能力だ。

 

実は岡山県出身の偉人は少ない。

彼らの気質が、「努力」や「継続」を重んじてきた日本の歴史と相性が悪かったからだろう。

だが、これからは岡山県人こそ、活躍の場を広げて歴史に名を残しうるだろう。

それを「がめつい」と批判して、気づけば時代に乗り遅れる…なんてことがないように。県民性の評価も、アップデートしていかねばならないのかもしれない。

2020年410

武元康明

半蔵が食べた岡山県のうなぎ屋

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