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イーハトーブは病ニモ負ケズ

岩手県

宮沢賢治の作品を読んだことはあるだろうか。

JR盛岡駅を降りると、すぐに「いわて銀河鉄道」の大きな看板が出迎えてくれるため、岩手に赴くたびにかの文豪の名前を思い出す。

しかし残念ながら、私はあまり文学に親しんでこなかったため、ほとんど読んだ記憶がない。「雨ニモ負ケズ」を小学校で読んだ記憶があるくらいだろうか。「読んだ」という積極的な表現よりも「覚えさせられた」の方が正しいかもしれない。だが、当時は嫌々ながら覚えたことの価値が後年になって理解できる、ということは往々にしてあるもので、まさに「雨ニモ負ケズ」はそのいい例だろう。

 

2年前、私は沖縄で開かれた「命の学校」に講師として招いていただいた。その折にお世話になった方が岩手県出身で、素朴で物静かという第一印象の裏に、熱いパッションを秘めている大変魅力的な人なのである。

黙々と仕事をこなすその胸の内で、「野心的」と言えるほど、他者のために何ができるかという思索に明け暮れている。

まさに、「雨ニモ負ケズ」の世界観ではないだろうか。「欲ハ無ク」と言いながら、誰かを助けるために東奔西走する様子を、彼の姿でありありと思い浮かべることができる。

そういえば、かつての部下の一人も、やはり内に秘めるものがあった。決して頑固そうに見えるわけではなく、むしろ純粋で物腰柔らかなのだが、いざという時の胆力があるのだ。

思えば、新渡戸稲造や後藤新平も岩手出身。

雨も、風も、雪も夏の暑さも、すべて激しい岩手県の気候。そんな自然とともに生きることによって、丈夫な体だけではなく、すくよかな心も育まれるのかもしれない。

岩手医科大学のすぐそばにある「石割桜」が咲き乱れる様は、まさにこうした岩手県民の性質を象徴するような、優しくも力強い光景である。

202068

武元康明

半蔵が食べた岩手県のうなぎ屋

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