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かつおをアテにくだを巻く

高知県

家で過ごしていると、娘に烈火の如く諭されることがある。

それは往々にして、男女平等に関する自分の古い価値観に対する批判だ。

私が育った時代とは大きく異なる今の若者の感性や意識に、感心しながら耳を傾ける。とはいえ、50年のうちに培った価値観や考え方を今更修正するのはなかなか難しい。

つくづく、指摘してくれる存在が近くにいるのはありがたい。

 

さて、この「男女平等」。

昨今では声高に主張されているとはいえど、大企業などでもまだまだ解題が山積み。

いわんや地方都市をや、で、「文化」や「伝統」という名目で不平等が続いているのが地方の実情ではないか。

 

だが、高知には一見古臭い価値観に見えて、男女平等につながる面白い「伝統」がある。

たくさんの料理を盛った大皿料理で客をもてなす皿鉢(さわち)料理。

これは、もてなす側の男性だけでなく、料理を作る女性たちが席を立たずに一緒にお酒を飲めることも目的にしているのだ。

これはお酒に強い高知県ならではの風習だ。

宴会の席での決まりごとも多く、たとえば、目下の者が目上の人に杯を持っていき、自分が杯を飲み干してから目上の人にお酒を注ぐ「献杯」をする。目上の人はそれを飲み干し、同じ器に目下の者へ酒を注ぐ「返盃」をする。

それこそ、「お酒」に関しても、若者と私世代の人間とでは感覚が大きくずれるところだろう。飲みニケーションは必要不可欠だ、という考え方はもはや時代遅れだ。

だが、少なくとも高知では、「伝統」ゆえに上下関係も男女の差もなく集まって酒を酌み交わし、自分の考えを口に出せた。そこで新しいアイデアが生まれたり、迷っている背中を押されたりする。幕末の志士たちを育んだ土壌はここにあるのではないか、と思ったりするわけである。

一周回って先進的だと感じるのは、私だけだろうか。

 

さて、ここに関しても娘と色々議論できそうである。

健康を少し意識して本日はハイボール。シラフの娘と、高知名物カツオのたたきをアテに語らう至福の時の始まりだ。

20201130

武元康明

半蔵が食べた高知県のうなぎ屋

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